腹黒王子は隠れボディーガードを無自覚に偏愛する。




座っていた人が立ち上がって、やんわりとした笑顔で私を見てくる。

その視線がまるで――見定められているようで...


...失礼だけど、少し怖い。



「――はじめまして。私は執事をしている涼風と申します。」

「...はじめまして、...?」



執事?そんな職業をしている方がどうして...?

依頼、かな......?普通、こういうところは依頼者の代理人が来るはずなのに...。



「詳しくはその方に訊きなさい。」



いや、なんで!?
さっき説明するって言ってたよね...!?


と、口に出して言いそうになる。



「...」



父に無言の圧力をかけられ、申し訳ない気持ちになりながら訊く。



「......その...仕事内容を...教えて、もらいたいです...。」