沖田総司が"妖狐"となったことを、新選組は正式に受け入れた。
しかし、これで全てが解決したわけではない。
新選組の"払い屋"としての立場と、幕府からの命令―― 「妖を討て」 という絶対の掟。
これが、沖田の存在を否定する最大の障害だった。
「このことを、幕府に報告するのか?」
斎藤一が、無表情のまま問いかける。
「……ああ。」
土方歳三は低く答えた。
「だが、『沖田総司は死亡した』と報告する。それなら問題ねぇだろ?」
「それで済めばいいがな……」
斎藤の懸念はもっともだった。
幕府が 「大狐を討つための生贄」 として沖田を選んだ以上、彼が生き延びたことを知れば、幕府は黙ってはいない。
「ま、今は深く考えないことだな。」
近藤勇が豪快に笑う。
「総司、お前はもう '生きているだけで罪' みたいなもんだ。だったら、気にせず堂々と生きてみろ!」
「……はい!」
沖田は笑顔で答えた。
その表情は、"妖"になったことで揺らぐことはなかった。
しかし、事態はそう簡単には終わらなかった。
その夜。
新選組屯所の周囲に、不穏な気配が満ちていた。
「……ん?」
沖田は耳をぴくりと動かした。
妖になったことで、以前よりも"気"を感じやすくなっている。
「誰か、来てる……?」
沖田が外に出ようとすると、先に土方が現れた。
「総司、下がってろ。」
「……土方さん?」
「お前も感じたんだろう? '妖の気配' だ。」
屯所の門が、 ギィィィ…… と音を立てて開く。
そこに立っていたのは、黒い着物を纏った男。
「おやおや、思ったより元気そうですね。"妖狐"の沖田総司。」
「……誰?」
沖田は木刀を握りしめた。
男はにこりと笑い、優雅に扇を広げる。
「名乗るほどの者ではありませんよ。ただ―― 幕府からの使いです。」
「幕府が、お前を"討て"と命じた。」
土方の表情が険しくなる。
「……やっぱり、そうきたか。」
「ええ、"払い屋"としての役目を果たしていただきたい。さもなくば……」
男の手がかすかに動く。
瞬間―― 新選組屯所が、不気味な妖気に包まれた。
「妖を隠す組織など、もはや必要ない。」
「幕府の名の下に――"新選組"を、払います。」
「っ……!」
沖田が息をのむ。
新選組の存亡をかけた、戦いの幕が切って落とされた――。
しかし、これで全てが解決したわけではない。
新選組の"払い屋"としての立場と、幕府からの命令―― 「妖を討て」 という絶対の掟。
これが、沖田の存在を否定する最大の障害だった。
「このことを、幕府に報告するのか?」
斎藤一が、無表情のまま問いかける。
「……ああ。」
土方歳三は低く答えた。
「だが、『沖田総司は死亡した』と報告する。それなら問題ねぇだろ?」
「それで済めばいいがな……」
斎藤の懸念はもっともだった。
幕府が 「大狐を討つための生贄」 として沖田を選んだ以上、彼が生き延びたことを知れば、幕府は黙ってはいない。
「ま、今は深く考えないことだな。」
近藤勇が豪快に笑う。
「総司、お前はもう '生きているだけで罪' みたいなもんだ。だったら、気にせず堂々と生きてみろ!」
「……はい!」
沖田は笑顔で答えた。
その表情は、"妖"になったことで揺らぐことはなかった。
しかし、事態はそう簡単には終わらなかった。
その夜。
新選組屯所の周囲に、不穏な気配が満ちていた。
「……ん?」
沖田は耳をぴくりと動かした。
妖になったことで、以前よりも"気"を感じやすくなっている。
「誰か、来てる……?」
沖田が外に出ようとすると、先に土方が現れた。
「総司、下がってろ。」
「……土方さん?」
「お前も感じたんだろう? '妖の気配' だ。」
屯所の門が、 ギィィィ…… と音を立てて開く。
そこに立っていたのは、黒い着物を纏った男。
「おやおや、思ったより元気そうですね。"妖狐"の沖田総司。」
「……誰?」
沖田は木刀を握りしめた。
男はにこりと笑い、優雅に扇を広げる。
「名乗るほどの者ではありませんよ。ただ―― 幕府からの使いです。」
「幕府が、お前を"討て"と命じた。」
土方の表情が険しくなる。
「……やっぱり、そうきたか。」
「ええ、"払い屋"としての役目を果たしていただきたい。さもなくば……」
男の手がかすかに動く。
瞬間―― 新選組屯所が、不気味な妖気に包まれた。
「妖を隠す組織など、もはや必要ない。」
「幕府の名の下に――"新選組"を、払います。」
「っ……!」
沖田が息をのむ。
新選組の存亡をかけた、戦いの幕が切って落とされた――。


