明日もきっと、晴れるはず

夜の京都に、禍々しい気配が漂う。

「闇ノ徒……?」

沖田がその名を口にすると、異形の妖はゆっくりと歩を進めた。

「人間どもよ。我らの存在を知らぬのか。」

その声は、人のものではない。

まるで空間そのものが囁くような、不気味な響きだった。

「知るかよ。だが、テメェらが京の街を燃やしている時点で、俺たちの敵ってことは分かる。」

土方は迷いなく刀を抜く。

その隣で、斎藤も静かに構えた。

「闇ノ徒……これはただの妖とは違うな。」

「……僕も、そう思います。」

沖田は木刀を握りしめる。

新選組は「払い屋」として数多の妖を討ってきた。だが、目の前の異形たちは、これまでの妖とは何かが違う。

「奴らは、普通の妖ではない。幕府も存在を認識していない……新たな勢力だ。」

近藤が静かに言った。

「つまり――手加減する必要はないってことですね。」

沖田がふっと微笑む。

妖狐となった自分の力が、どこまで通用するのか。

試すには、絶好の機会だった。

「……いくよ。」

瞬間――沖田の姿が、夜の闇に消えた。

戦闘開始
「――ッ!」

闇ノ徒の一体が、鋭い爪を振りかざす。

だが、その一撃は空を切った。

「遅いですよ。」

沖田の声が、妖の背後から響く。

次の瞬間――木刀の一閃が、妖の首元を捉えた。

「……なっ……?!」

妖が驚愕したように後ずさる。

木刀が、妖を傷つけたのだ。

「ふぅ……。やっぱり、ただの木刀じゃ駄目ですね。」

沖田は軽く舌打ちしながら、妖狐の力を解放する。

彼の瞳が、淡い金色に光った。

「――燃えろ。」

ぼっと、小さな炎が沖田の手のひらに灯る。

それはまるで狐火のような、妖の炎。

「ほう……。」

闇ノ徒の一体が興味深げに目を細めた。

「貴様……妖になりながら、人間の味方をするというのか?」

「……ええ。僕は、新選組ですから。」

沖田の言葉に、闇ノ徒が嘲笑する。

「愚か者め。」

その瞬間、妖たちが一斉に襲いかかった。

だが――

「総司!下がれ!」

土方が鋭い声を上げる。

「いえ、僕も戦います!」

「……仕方ねぇな。」

土方は苦笑しながらも、沖田の覚悟を認めた。

「総司、やるなら徹底的にやれ。」

「もちろんです。」

沖田は木刀を構え、炎を纏わせる。

「いきますよ――」

新選組 VS 闇ノ徒、開戦。
新たな戦いが、幕を開けた――。