聡明なエレインは周囲にそうと勘付かれないように着々と準備を進め、どうにかして弟ウィリアムを救い出そうと動いていた。
以前のモニカならば、彼女とて、こんな事を頼めなかった。
けれど、今の私……彼を幸せにしたいと願うモニカ・ラザルスならば、エレインが得たい証言を公的に述べることだって出来る。
「姉上……ご無理をなさらないのなら、良いのだが。俺はこのままでも、どうとでもなるのだし」
「まあ」
ウィリアムとエレインは、姉弟であるせいかよく似ている。お互いにお互いのことを、心配し合っている。
私も……彼ら二人を、会わせてあげたかった。
『君とみる夕焼け』という小説の中では、エレインは亡くなってしまい、それは絶対に叶わなかったことだから。
◇◆◇
本人の希望を聞き、弟を離宮から出すと決めてからのエレインの動きは、とても早かった。
彼女が優秀な王族である証拠でもあるし……これまでずっと、そうしたかったけれど、それが出来なかったという強い気持ちもそこには感じられた。
以前のモニカならば、彼女とて、こんな事を頼めなかった。
けれど、今の私……彼を幸せにしたいと願うモニカ・ラザルスならば、エレインが得たい証言を公的に述べることだって出来る。
「姉上……ご無理をなさらないのなら、良いのだが。俺はこのままでも、どうとでもなるのだし」
「まあ」
ウィリアムとエレインは、姉弟であるせいかよく似ている。お互いにお互いのことを、心配し合っている。
私も……彼ら二人を、会わせてあげたかった。
『君とみる夕焼け』という小説の中では、エレインは亡くなってしまい、それは絶対に叶わなかったことだから。
◇◆◇
本人の希望を聞き、弟を離宮から出すと決めてからのエレインの動きは、とても早かった。
彼女が優秀な王族である証拠でもあるし……これまでずっと、そうしたかったけれど、それが出来なかったという強い気持ちもそこには感じられた。



