そして、第二王子ジョセフに王位を継がせる。
現国王を含め、多くの貴族がその思惑で動いているはずだ……ウィリアムのことをずっと心配している、近親の一人の女性を除いて。
「姉上が俺をここから、出してくれようとしてくれているのか……?」
ウィリアムの真っ黒な瞳の中に、またひとつ、光が灯った……彼を絶望から救う、希望の光。
「ええ。父王陛下王妃陛下は、ウィリアム様を……この離宮に閉じ込めています。姉であるエレイン様はウィリアム様がどのような状態であるか、ずっと気にかけてくれていました。ここに唯一入ることの許されている私からの詳細な聞き取りが出来て、もし、危険性がないと証明出来るのなら、両陛下の誤解を解くことができると……」
これはエレインが、以前からそうしたいと考えていたことだ。
ウィリアムは危険人物でもなんでもない。ただ悲しい生い立ちを持つ孤独な男の子だった。
姉エレインは、それを知っていた。その時は彼女だって幼い子どもで……自分が守るべき弟の小さな手を、離さざるを得なかった。
今はもう違う。
現国王を含め、多くの貴族がその思惑で動いているはずだ……ウィリアムのことをずっと心配している、近親の一人の女性を除いて。
「姉上が俺をここから、出してくれようとしてくれているのか……?」
ウィリアムの真っ黒な瞳の中に、またひとつ、光が灯った……彼を絶望から救う、希望の光。
「ええ。父王陛下王妃陛下は、ウィリアム様を……この離宮に閉じ込めています。姉であるエレイン様はウィリアム様がどのような状態であるか、ずっと気にかけてくれていました。ここに唯一入ることの許されている私からの詳細な聞き取りが出来て、もし、危険性がないと証明出来るのなら、両陛下の誤解を解くことができると……」
これはエレインが、以前からそうしたいと考えていたことだ。
ウィリアムは危険人物でもなんでもない。ただ悲しい生い立ちを持つ孤独な男の子だった。
姉エレインは、それを知っていた。その時は彼女だって幼い子どもで……自分が守るべき弟の小さな手を、離さざるを得なかった。
今はもう違う。



