【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

「あ。それには、少し事情がありまして……私の友人の女官が、深夜にウィリアム様の住む離宮に侵入しようとするところを衛兵に捕えられてしまいまして……」

「ああ……それで、ウィリアムとモニカは、深夜にも会いたがる恋人同士の振りを? その女官の行動はよくわからないけれど、それならばそういう理由で入り込もうとしたと説明がつくし、若い婚約者同士のことだからとお目溢しがあったのも納得できるわね」

 あまりにも無謀なキャンディスの行動が理解し難かったのか、エレインは眉を寄せて不快そうにしたけれど、私たち二人に流れた噂の真相の納得はしてくれたらしい。

「それについては、そういう訳なのですが……私もウィリアム様の処遇改善については、エレイン様とご協力出来ればと思っておりました」

「……本当に人が変わったみたいね。モニカ。いいえ。けれど、私にとっては……嬉しい変化ではあるわ」

 ここまでの話を聞いて、私を信じて良いものか、慎重なエレインは少し考え込んでいるようだ。彼女の立場を思えば、警戒心が強くなっても仕方ない。

 それに、ウィリアムを救おうと思っているのは、彼の肉親では彼女だけなのだから。