【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 この言い分に、無理があると言えば無理はある。どうして私がキャンディス一人置いて、先に帰ってしまったのかなど。

 けれど、ウィリアムと私が口を合わせて『そうだ』と言えば、それは真実になる。

「ああ……モニカは、それで良いのか?」

 この案でキャンディスの命を救う件はどうにかなりそうだと、ほっと胸をなで下ろして安心した私に、まるで確認するかのようにウィリアムは聞いた。

「ええ。大丈夫ですわ。キャンディスさんの命を救うためなのですから、ここは深く考えている時間はありません。ウィリアム様の案で、いきましょう!」

「良いんだ……」

「もちろんです!」

 そうと決まれば、ここでぐずぐずしているような余裕はない。私はウィリアムの部屋を出て行こうとすると、座っていた彼は慌てて立ち上がっていた。

「おい!」

「はい?」

 私を慌てて呼び止めた癖に、ウィリアムは我に返ったように、無言になっていた。

 まだ、何か……私に言いたいことがあるのかもしれない。不思議に思い私が向き直ると、意を決したかのように声を出した。