【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 だって、キャンディスは抜け道から侵入なんてせずとも、ウィリアムの離宮から帰ったところだったはずだ。

 しかも、私と一緒ならば彼女に慣れようとしないウィリアムに会っても、特に支障はない……だというのに夜中に忍び込むなんて、本当にそれをした理由が良くわからないのだ。

「『君と見る夕焼け』のヒロインっぽいことが、したかっただけなんですぅ……こんなにも大事になるなんて思わなくて……モニカ様!! 死にたくないですぅ!! 助けてください!!」

 大声で泣き出したキャンディスを宥め、とにかくウィリアムと相談すると言って、あわてて彼の居る部屋にまで駆け込んだのだ。


----私から詳しい事情を聞き終わったウィリアムは、大きな大きなため息をついた。

「あれは……ああ。君の友人だったか。これからは彼女との付き合い方を、よくよく考えた方が良さそうに思うのだが」

 ウィリアムは誰かの友人関係について、安易に口を出すべきではないと考えたのか、かなり言い方を考えてくれたようだ。

 私もこれにはもう、苦笑いするほかない。