【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

「なんだと? おい。さっさと出て行け。モニカを連れて来い。話があると、俺が言って居ると伝えろ!」

「はっ……はいいいぃぃぃ」

 私はウィリアム殿下からそう言われて、慌てて外へと飛び出した。

 今の私はモニカ・ラザルスに言いつけられて、ウィリアム殿下を始終監視している女官……ということになっているらしく、欠伸をしている門番にも何も言われなかった。

 ひーん……あんな怖い人と、恋愛したくないよー……どこに行ったの。

 山下さーん!!

 その時の私は、最近姿の見えないモニカを探して、数日間、城の中を彷徨うことになってしまった。


◇◆◇


 ウィリアムの離宮で色々と打ち合わせをして、モニカと別れた私は、彼らと話したことを思い返していた。

「ええええ……嘘でしょう。私……もう、ヒロイン無理だった……」

 呆然としてしまう。

 だって、山下さんが中身のモニカは、ウィリアムのことを完全に手懐けていて……彼に好かれていた。