【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 つまり、儀礼服の二着目を作成するならば、私自身が採寸や|仮縫い(フィッティング)の技術を身につける必要があった。

 モニカは優雅に暮らす貴族令嬢なので、暇を持て余している。その時間を有効活用し平民と身分を偽り、メゾンでお針子として働くことに成功していた。

 ……そろそろ、マダムにもこういった事情を明かし、協力を仰ぐ必要があった。ここ二月ほど彼女の仕事ぶりを見ていたけれど、職人として秘密を守れ、信頼出来ると踏んだ。

 立太子の儀式のための儀礼服など、これで何にしようするかと問われれば、それにしか使用するしかないほどに豪華である必要があるのだから。

 しかし、これを必要であると明かすには、互いに信頼出来る関係性が出来てからでないと難しいと考えていたため、偶然選んだ勤め先のマダムである彼女が、信頼に足る人物で良かった。

 さて、ウィリアムの立太子の儀式へ向けて……これで、準備は十分なようね。