【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 キャンディスについては放って置くと何を仕出かすかわからないという意見は二人とも一致しているものの、立太子の儀式を最優先に片付けよう私の言葉に、ウィリアムはため息をついて頷いた。

「……しかし、モニカ。君はまるで……そんな未来の光景を見て来たかのようにして、語るんだな」

 私をまっすぐに見つめる、ウィリアムの黒い瞳。まるで、私の心の中にある何もかもを、見透かしているかのようだ。

 そして、ウィリアムに私が転生している話をするとなると、何をどう伝えれば良いかわからなかった。

 そもそも彼に伝えるつもりなんてなかったから、事前に練っていたウィリアム用伝達プランを、ここでは用意出来ていなかったとも言える。

 行き当たりばったりにすべてをここで伝えてしまえば、この後で何か支障が出てしまうかもしれない。

 小説内にある悲劇フラグを、先んじて折ってしまうことが私が最優先にすること……これは、絶対に失敗出来ないのだから。

「いずれ……何もかも、お話し出来ると思います」

「……お前を信じる」