【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

「ああ……いやいや、勘違いするな。別に俺は自分の人生を呪っている訳ではない。俺はここでこうして生まれ、王太子として育って良かったと思う。モニカと婚約出来たからな」


「……え?」

 ウィリアムは私を離宮にある庭園にまで導き、そこに用意されていた物を手に取った。

 赤い夕焼けは彼の背後にあり、私からは逆光だった。ウィリアムは黒い影になって、何を持っているか見えない。

 あら。なにかしら……? なんだか、すごく見覚えのある光景。

 ……ああ。

 私の大好きな『君と見る夕焼け』にも、こんなシーンがあった。

 ヒーローウィリアムが……ヒロインキャンディスに、好きだと告白するシーンだ。