あまり継承権も高くなく、ただ血筋を引いているからと公爵位に居て、好々爺のような外見で周囲を油断させて具体的な政敵も居ないダスレイン大臣。
これまでに上手く立ち回っていたので、彼がまさか王位簒奪を目論(もくろ)んでいるなんて、誰も思っていなかった。
そんな人がどのような生活を送っているか日々観察したいと思う人なんて、悪行を過去も未来も色々と知っている転生者の私くらい。
だから、私が居なければ、ダスレイン大臣のあんな姿は、永遠に暴かれることはなかっただろう。
「そうね。どこかの誰かさんが雇っているだろう暗殺者も、私の元には複数送り込まれて来たけれど……流石は、かの高名な……といったところかしら……」
エレインは背後に控えていたフランツへと、それとなく視線を向けた。
彼女は言葉を濁しているのは、元暗殺ファミリー『オブライエン一家』を、王家が護衛として雇っているなどとは、表立って言えるようなことではないからだ。
フランツの両親と末娘キッテンは、ウィリアムの護衛。フランツと弟ヴィードは、エレインの護衛。
これまでに上手く立ち回っていたので、彼がまさか王位簒奪を目論(もくろ)んでいるなんて、誰も思っていなかった。
そんな人がどのような生活を送っているか日々観察したいと思う人なんて、悪行を過去も未来も色々と知っている転生者の私くらい。
だから、私が居なければ、ダスレイン大臣のあんな姿は、永遠に暴かれることはなかっただろう。
「そうね。どこかの誰かさんが雇っているだろう暗殺者も、私の元には複数送り込まれて来たけれど……流石は、かの高名な……といったところかしら……」
エレインは背後に控えていたフランツへと、それとなく視線を向けた。
彼女は言葉を濁しているのは、元暗殺ファミリー『オブライエン一家』を、王家が護衛として雇っているなどとは、表立って言えるようなことではないからだ。
フランツの両親と末娘キッテンは、ウィリアムの護衛。フランツと弟ヴィードは、エレインの護衛。



