「ええ。それでは、その額、前金としてご用意します。お二人の護衛費用については、また期間ごとにお支払いさせて頂きます」
「モニカ!?」
「本当ですか!?」
ウィリアムは非常に驚いた表情で私の名前を呼び、この金額は流石に無理と思っていたのか、諦めムードで暗い表情を浮かべていたフランツは思わず立ち上がっていた。
「落ち着いてください。これは、正式な取引です。私たちはオブライエン一家、つまり、貴方たちの力を必要としています……良いですね?」
フランツははっとした表情になり、恥ずかしそうに、もう一度座り直した。
「もちろんです。それが叶えられたなら、私たちはウィリアム王太子殿下の護衛として……臣下として忠実な働きを見せるとお約束します」
「……わかりました。それでは、またこちらから、ご連絡します」
「はい」
「おい。モニカ……」
「あ……ご確認しておきたいんですけど、フランツさんとの連絡方法って、手紙になりますか……?」
これが、私は良く忘れてしまうのだ。
会社員時代にも、交渉成立! と舞い上がり、握手をして機嫌良く建物を出て自社に戻れば、紹介された担当者の名刺をもらい忘れ、連絡先がわからない……という失敗が過去に良くあった。
ええ。良いことに浮かれて失敗してしまうのは、人の性(さが)なのよ。
オブライエン一家との交渉窓口フランツは、王都に懇意の酒場があるらしく、そこのオーナーに待ち合わせの日取りなどの手紙を渡せば伝わるから、お互いに連絡方法は、そこで伝え合おうということになった。
「モニカ!?」
「本当ですか!?」
ウィリアムは非常に驚いた表情で私の名前を呼び、この金額は流石に無理と思っていたのか、諦めムードで暗い表情を浮かべていたフランツは思わず立ち上がっていた。
「落ち着いてください。これは、正式な取引です。私たちはオブライエン一家、つまり、貴方たちの力を必要としています……良いですね?」
フランツははっとした表情になり、恥ずかしそうに、もう一度座り直した。
「もちろんです。それが叶えられたなら、私たちはウィリアム王太子殿下の護衛として……臣下として忠実な働きを見せるとお約束します」
「……わかりました。それでは、またこちらから、ご連絡します」
「はい」
「おい。モニカ……」
「あ……ご確認しておきたいんですけど、フランツさんとの連絡方法って、手紙になりますか……?」
これが、私は良く忘れてしまうのだ。
会社員時代にも、交渉成立! と舞い上がり、握手をして機嫌良く建物を出て自社に戻れば、紹介された担当者の名刺をもらい忘れ、連絡先がわからない……という失敗が過去に良くあった。
ええ。良いことに浮かれて失敗してしまうのは、人の性(さが)なのよ。
オブライエン一家との交渉窓口フランツは、王都に懇意の酒場があるらしく、そこのオーナーに待ち合わせの日取りなどの手紙を渡せば伝わるから、お互いに連絡方法は、そこで伝え合おうということになった。



