「俺たち一家が足抜け出来るような……その金さえあれば、そちらの護衛を引き受ける。しかし、護衛など表の職業だ。俺たちには転職することは、今は……許されないんだ」
フランツはその時、私たちの背後に立つ護衛騎士たちを見た。本来なら彼らはそういう職業に就きたいけれど、裏社会のルールで許されないだけだった。
「それでは、いくら足抜け料が必要なのですか」
私の言葉に暗い表情でぽつりとフランツが返した金額は、途方もないものだった。
……隣のウィリアムも、息を呑んで居たようだ。
裏社会の元締めというのから、オブライエン一家からもみかじめ料のようなものを取っていたということよね。
彼らは腕も良く、依頼料も高額で知られていた。それならば、元締めはこれまでにオブライエン一家から何もせずとも、相当な金額を貰っていたはずだ。
それがなくなるのだから、足抜け料に法外な高額をふっかけてきたというところね。悪党たちのボスは真の悪党なのだわ。
……けれど、前世記憶チートで色々とこの世界のことを知っている私には、出せない金額でもなかった。
フランツはその時、私たちの背後に立つ護衛騎士たちを見た。本来なら彼らはそういう職業に就きたいけれど、裏社会のルールで許されないだけだった。
「それでは、いくら足抜け料が必要なのですか」
私の言葉に暗い表情でぽつりとフランツが返した金額は、途方もないものだった。
……隣のウィリアムも、息を呑んで居たようだ。
裏社会の元締めというのから、オブライエン一家からもみかじめ料のようなものを取っていたということよね。
彼らは腕も良く、依頼料も高額で知られていた。それならば、元締めはこれまでにオブライエン一家から何もせずとも、相当な金額を貰っていたはずだ。
それがなくなるのだから、足抜け料に法外な高額をふっかけてきたというところね。悪党たちのボスは真の悪党なのだわ。
……けれど、前世記憶チートで色々とこの世界のことを知っている私には、出せない金額でもなかった。



