【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 けれど、そこまで噂になってしまうほどだったのね。悪役令嬢なのだから仕方ないと思いつつ、自分のことだから口元が引き攣ってしまうわ。

 実は国民たちは生まれる順番の問題で、幽閉されてしまうという王太子ウィリアムを可哀想に思って居た人たちが多かった。

 だからこそ、小説の中でもウィリアムとキャンディスは、必要な助力を得やすかったと言える。

「ええ。今回の依頼内容としては、護衛をお願いしたいのです。こちらの王太子ウィリアム様、それに、姉上であるエレイン様です……お二人には、暗殺の危険があります」

 無言の間があり、どうするべきかと悩んでいるようだった。

 王族の暗殺への護衛など、関わりたくもないと思って居るのかもしれない。

「……我らに、護衛の真似事をしろと?」

「あのね。私たちの稼業を、知らないわけではないだろうね?」

 やはり、代々暗殺を稼業にしていたと言うプライドがそうさせるのか、護衛の仕事に対し、あまり良く思ってはいないらしい。

 さて……ここからの説得は、どうしようかしら。話は聞いてくれそうなのだけれど……。

 全員無言になり、緊迫した空気に包まれた、その時。