完全に考え込んでしまっている様子のウィリアムを見て、私は肩を竦めて、温かいお茶を出すことにした。
「……なぁ。モニカ」
お茶を出し終わった私が自分のカップに口を付けようとした時、ウィリアムがいきなり名前を呼んだ。
「はい。なんでしょうか。ウィリアム様」
「……お前なら自分ではどうしようもなく、手に負えないないと思う難事に直面したならどうする。どう対処する?」
「あら。何かの謎かけですか?」
何かお気に入りの本のことで、自分とは違う別の意見でも聞きたいのかと思った。
顔を上げて見えたウィリアムの顔が、思ったより真剣だったので、私はドキッとしてしまった。
いえいえ。
ウィリアムの顔がやたらと良いことは、初対面の時からわかっていることだけれど、視覚的に不意打ちをされると、心臓に悪いわ……。
「いや、なんとなく……気になっただけだ。もし、お前ならばどうするのかと」
ウィリアムはすこぶる頭の良い子なので、何か疑問があれば、すぐに誰かを頼るということを出来るらしい。



