【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 だって、こんなにも短期間でこれだけ伸びるのだから、ウィリアムがどんな風に成長するのか、私には想像もつかないもの。

 そういえば、ウィリアムはどんな逆境不遇にあっても、キャンディスさえ居てくれればそれで良いと言い切ってしまうようなヒーローだった……もし、キャンディスが悪い人間だったなら、彼はどうなっていたんだろう。

 いいえ。そんなことあり得ないのだから……考えるだけ、無駄だったわ。

 ウィリアムの傍には、この先もずっと私が付いているのだから、この先も彼は絶対に大丈夫よ。


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「……失礼します。私はモニカ・ラザルスです。オブライエン一家にどうしても依頼したい事があり、訪問しました」

 ここまでは訪問の手土産として菓子箱を持参していたのだけれど、今回はわかりやすく高級な代物。人里離れた高山に住むという珍味、コモンシカの高級肉を贈り物とすることにした。

「こちらに、コモンシカの肉を置いておきます。もし、よろしかったら、ご家族でお楽しみください……それでは」