【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

 ちなみに私たちは今回、城の外に出掛けているので、ウィリアムの警護というよりも、お父様が私に付けているラザルス伯爵家の護衛騎士が四人、すぐ近くに仕えていた。

「ええ。話をオブライエン一家のアジトへ続く地下街への扉は、こちらのようですね……もし良かったら、私が一人で行って来ましょうか……?」

「何を! 俺が言ったのは、恐れをなしたとか、そういう意味ではない。地下に人が住むという事が、俺にとっては理解しづらかっただけだ!」

 わかりやすくぷんぷんと怒ったウィリアムは、勢いで重い扉の取っ手を掴み一気に開いた。

 頬を撫でる、ひんやりとした空気……ここからは、一歩踏み入れれば、まったく世界が違ってしまうような……そんな予感のする地下道。

「あら……有名な暗殺一家が住む場所としては、それらしい場所ですね。ウィリアム様」

「おい。お前は、大丈夫なのか?」

 振り返ったウィリアムは、確認するように私に聞いた。

「ええ。大丈夫ですわ。人が住んでいるということは、それほど危険な生き物も居ないでしょうし。それに、私は複数の優秀な護衛騎士を連れていますので、何かあっても対処出来ますわ」