【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。

「ええ。私たちから話を聞いたエレイン様は、おそらく暗殺を防ぐために、警護を増やされると思います。ですが、オブライエン一家を雇われたら、それを防ぐことは困難でしょう」

「ああ……それはそうだろうが、オブライエン一家は非常に気難しくて、依頼人を選ぶとは聞いているが」

 ウィリアムは私はダスレイン大臣がオブライエン一家を雇うことが出来るという前提で話しているのが、理解することが出来ないらしい。

 ……しかし、私はここではないIFストーリーの中で、ダスレイン大臣が、生半可な条件では動かぬ彼らを担ぎ出せたことを知っている。

「ウィリアム様。ダスレイン大臣は、非常に狡猾で弱い振りも出来ますし、人心掌握術に長けています。難しいからと、彼が出来ないと決めつける訳にはいきません」

「それは……確かに、モニカの言う通りだ……では、俺たちが先んじて彼らを雇えば良いのではないか? そうなれば、ダスレイン大臣は彼らを雇えまい。雇い主の敵になるのだからな。利益相反というやつだ」

 私はウィリアムの言葉を聞いて、思わずポカンとした。