それに、エレインだって母ともう一人の弟のことを考えれば、表向きウィリアムを庇うことが出来なかった。彼女が考えなしに庇ってしまえばウィリアムを良く思わない母の意向で弟の処遇が、より悪くなってしまう可能性だってあった。
誤解されていると知りながら、エレインは嫌な気持ちを抱えたまま、じりじりと我慢するしかなかったに違いない。
邪魔者エレインを殺し内輪で争うこととなる王族から王位を簒奪しようと動くダスレイン大臣が、そこからも暗躍し王家同士を争わせ、一応は継承権を持つ公爵である自分が王になるつもりだ。
……そんな彼が、少々上手く行かないからと、エレイン暗殺を簡単に諦めるだろうか。
「……エレイン様自身がダスレイン大臣に警戒し、そして、彼女がより身辺の警護を固めれば安心……ではあるのですが、私にはひとつだけ……懸念点があります。ウィリアム様」
「何。懸念点があるだと……?」
ウィリアムは私の言葉を聞いて、不思議そうに首を傾げていた。
「ええ。シュレジエン王国には、王家をも暗殺することが出来る、有名な暗殺一家が居ます」
誤解されていると知りながら、エレインは嫌な気持ちを抱えたまま、じりじりと我慢するしかなかったに違いない。
邪魔者エレインを殺し内輪で争うこととなる王族から王位を簒奪しようと動くダスレイン大臣が、そこからも暗躍し王家同士を争わせ、一応は継承権を持つ公爵である自分が王になるつもりだ。
……そんな彼が、少々上手く行かないからと、エレイン暗殺を簡単に諦めるだろうか。
「……エレイン様自身がダスレイン大臣に警戒し、そして、彼女がより身辺の警護を固めれば安心……ではあるのですが、私にはひとつだけ……懸念点があります。ウィリアム様」
「何。懸念点があるだと……?」
ウィリアムは私の言葉を聞いて、不思議そうに首を傾げていた。
「ええ。シュレジエン王国には、王家をも暗殺することが出来る、有名な暗殺一家が居ます」



