超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「ちょっと!待ってよ!」

慌てて追いかけてくるフウカ。
もちろん待たない。スタスタ歩く。どんどん歩く。

「人が話しかけてるのに、無視するだなんて、嫌な性格してるのね!」

「だって時間ないし」

諦めずついてくるフウカにそっけなくテラスは答えた。
フウカはテラスを仲間が待機している場所まで連れてくる役回りだったのだが、決して立ち止まらないテラスに焦る。
結局、図書館が見える辺りまで来たところで、フウカは諦めた。

やれやれ、とりあえず逃げ切れたか。
テラスはホッとして図書館でのんびり読書を楽しんだ。
そして、夕刻になり、そろそろ帰ろうと図書館を一歩出たその瞬間。

「話、聞かせてもらうから」

フウカが待ち構えていてテラスはのけぞった。
他にも、同じ学年で、やはりフウカ同様顔と名前が一致する程度の知人が3人いた。
思わず回れ右をするテラス。

「また逃げる気!?」

(当然)

そのまま図書館に舞い戻った。