超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「ふわぁぁぁ。さすがに眠くなってきたわね」

「そろそろ帰るか」

ライキスが提案した。

「うん」

アイリはライキスをじっと見る。

「今日はライキスの部屋にする」

「わかった」

ライキスも優しくアイリを見つめた。

「テラスはどうする?起こそうか」

アンセムは立ち上がる。

「そのまま寝かせといてあげたら?超熟睡しちゃってるし」

「ちょっと待ってくれ」

アンセムは慌てた。

「目覚めてオレと2人きりだったら、またテラスが恐がってしまうよ」

「大丈夫よ。今まできっかけがなくて来れなかっただけだと思うし、これを機に、またお互いの部屋を行き来すればいいじゃない」

眠い目を擦りながらアイリは言う。

「本当にイヤなら私と一緒でも来てないと思うし、来たとしても途中で帰ってるはずよ。
大丈夫大丈夫。まさか、寝込み襲ったりしないでしょう?」

と言いつつアイリはカードを片付ける。

「そうしないよに善処するよ…」

「うん。信用してるわよ、アンセム。じゃ、私たち帰るから」

そしてアイリとライキスは立ち上がった。

「楽しかった。また皆で盛り上がりましょ」

「アンセム、頑張ってくれ」

「ああ、おやすみ」

ドアまで2人を見送った。
アンセムに背を向け、アイリとライキスはぴったりと寄り添って、仲睦まじく歩いていく。
このままライキスの部屋に行って、2人はセックスするのだろうか。
それとも、今日は眠って起きてから?
アンセムは心底羨ましく思った。
お互いを思い合う深い愛情で繋がった2人を。
愛情の延長線上に、当然のようにセックスがある2人を。