超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「テラスとはどうなの?そろそろ1ヶ月経つわよね」

「どう、と言われてもね」

アンセムは両手で3つのコップを持って戻ってきた。

「どうぞ」

「ありがと。だから、進捗具合よ」

「アイリ、そういうことは根掘り葉掘り聞くもんじゃないぞ」

アイリを止めようとするライキス。

「テラスに聞いてないのか?」

「具体的には何も聞いてないに等しいわね。そこまで進んでないってのは様子でわかるけど。だって、未だ入室拒否なんでしょう?」

「まあね…」

「ぶっちゃけ、どうなのよ」

「アイリ」

ライキスがもう一度止める。

「イヤなら無理矢理話せとは言わないけど」

「仲良くはしてるよ。ゆっくり慣れてくれればいいと思ってる。たまに凹むけどね」

「あはは、テラスに聞いたときの回答と同じだわ」

「テラスはなんて言っていたのかな」

「最近どうなのって聞いたら、仲良くしてるよって答えたのよ」

「それだけか」

「ええ。ちょっと微妙な表情してたけど、あえて突っ込まなかったの。
で、アンセムは何に凹むのかしら」

楽しそうに聞くアイリ。

「人に話すようなことじゃないよ」

アンセムははぐらかす。