超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「テラスとの会話はたまに酷く疲れるな」

「どうして?意味わかんないよ」

テラスは膝を抱え込む。

「オレの気持ちは変わらないよ」

「不思議。どうしてそう言い切れちゃうのかな…」

「テラスの気持ち変わるのか?オレ以外の誰かを好きになるかもしれない?」

「それは考えられないよ」

即答だった。
アンセムは嬉しくなる。

「変だな。オレの気持ちは変わるかもしれなくて、テラスの気持ちは変わらないって、なぜ言えるのかな」

「え?だって、こんな気持ちになったの初めてだから。他の人に対してなんて考えられないよ」

アンセムは自然に笑顔になる。

「それはオレも同じだよ」

「ええーーー!?」

目を見開いてアンセムを凝視するテラス。

「なんでそんなに驚くんだ?」

アンセムは戸惑った。

「いや~…同じってことはないでしょ」

「どうして」

「だって、アンセムはミユウさんがいたじゃない。それ以外の女の子とも、色々してたんでしょ…?」

テラスはふいっと目を逸らした。

「それは、そうだけど」

「ほら、違うじゃん」

テラスは何が言いたいのだろうか。
まさか、他の女の子たちとテラスを同列視していると思われているのか?
アンセムは体を起こした。