「来年も…」
テラスは思わずアンセムの言葉を反芻する。
「ん?どうした?」
「ううん、なんでもない」
テラスはアンセムから目を逸らした。
アンセムは当然のように「来年も」と言う。
それは、来年も自分と一緒にここにいるという意味だろうと理解できるのだが、テラスは現実感がなかった。
このまま仲良く第三寮で過ごして、その先にあるのは結婚だ。
今年度末で21歳になるアンセムには、職業という面でもリアルに将来を突きつけられる時期である。
現実は待ってくれない。
テラスは少し不安になった。
「テラス?」
急にぼんやりと考え込んでしまったテラスに、アンセムは声をかける。
「ん?」
「何かオレ、変なこと言ったかな?」
「どうして?」
「急に黙り込んだから」
「うん…。あのね、アンセムは来年もここにいるの?」
「当然だろ?テラスがまだ21歳にならないんだから。知らなかったのか?卒寮の条件」
「知ってたけど…」
テラスとの卒業を信じて疑わないアンセムの言葉に、テラスはドギマギしてしまう。
「珍しく歯切れが悪いな」
アンセムはテラスの顔を覗き込んだ。
距離が近くなり、テラスはより一層動悸が激しくなる。
テラスは思わずアンセムの言葉を反芻する。
「ん?どうした?」
「ううん、なんでもない」
テラスはアンセムから目を逸らした。
アンセムは当然のように「来年も」と言う。
それは、来年も自分と一緒にここにいるという意味だろうと理解できるのだが、テラスは現実感がなかった。
このまま仲良く第三寮で過ごして、その先にあるのは結婚だ。
今年度末で21歳になるアンセムには、職業という面でもリアルに将来を突きつけられる時期である。
現実は待ってくれない。
テラスは少し不安になった。
「テラス?」
急にぼんやりと考え込んでしまったテラスに、アンセムは声をかける。
「ん?」
「何かオレ、変なこと言ったかな?」
「どうして?」
「急に黙り込んだから」
「うん…。あのね、アンセムは来年もここにいるの?」
「当然だろ?テラスがまだ21歳にならないんだから。知らなかったのか?卒寮の条件」
「知ってたけど…」
テラスとの卒業を信じて疑わないアンセムの言葉に、テラスはドギマギしてしまう。
「珍しく歯切れが悪いな」
アンセムはテラスの顔を覗き込んだ。
距離が近くなり、テラスはより一層動悸が激しくなる。



