超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「アンセムは?やっぱり品種改良の道に進むの?」

「そうだな。このまま行けば、そうなるかな…」

思案顔のアンセム。

「まだ決めてないの?」

「ああ、実はここだけの話なんだけど…」

「うん」

「カイさんの後任にと打診されてる」

「え!?」

テラスは仰天した。

「ここだけの話だよ」

「う、うん…。ビックリした」

「テラスだから話したんだ」

「うん。そっか~、アンセムが司書か~」

テラスは頭の中で司書をするアンセムを思い描く。

「すっごく効率良く仕事こなしそうだよね。
でも、カイさんは?1人が大変だから増員するってこと?」

「いや、カイさんには別の仕事の打診がきてるそうだよ」

「そうなの?それって何の仕事?」

テラスはカイが司書以外の仕事をしている姿が想像できない。

「そこまでは聞いてないんだ。恐らく、細かい話が聞けるとしたら、オレが承諾してからだと思う」

「そっか。アンセムはどうするの?」

「まだ考えているところだよ。話を聞いたのも2日前だし、返事を急かされているわけでもないから」

「そっか~、じっくり考えるのがいいよね」

「ああ。今年度の寮長面接までに返事をすればいいと言われてるんだ」

「そうなんだ。あと5ヶ月くらいあるね」

「オレは来年もここにいるから、カイさんはその間に引継ぎに近いことやりたいって考えてるんだろうな」