超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「……はぁ?」

ユキから思わず白けた声が出る。

「絶対好きにならないって、どういう意味?」

ユキの声のトーンが変ったのが、ナミルにはすぐにわかった。
シンはわかっていないようだが。

「そのまんまだよ。
おめーがどんなにひっついてきても、俺にとっては迷惑なだけだ。いつまでたっても、応えてやれねー」

言葉は荒いが、シンはシンなりに、自分の気持ちを正直にユキに伝えようと必死だった。
ユキのことはどう考えても好きにはなれないが、自分がここまで邪険にして、それでも好意を示してくれた相手にか誠意を見せるべきではないかとシンは思っていたのだ。
ユキのガッツを認める自分がどこかにいたのかもしれない。

「ばっかじゃないの?」

ユキは鼻で笑う。

「あ?」

シンは意味がわからない。
ナミルには、ユキが本性を現したとすぐにわかった。

「何真剣になっちゃってんの?ホント、笑っちゃう」

憎憎しげにシンを見上げるユキ。

「あんたみたいな男を本気で好きになるはずないじゃない」

そして言い捨てた。
シンは、ユキが何を言いたいのかわからず混乱した。

「大丈夫?意味ちゃんと理解できてる?私、べつにシンのこと好きじゃなかったのよ」

「は?」

わけがわからず、シンは間の抜けた声を出した。

「あんたみたいにクセの強い男を落とすのも楽しいかな~って思ってただけ」

そんなシンをつまらなそうに見るユキ。