超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「どうして、そんなこと言うの?」

離れていた3日間で、シンの態度が豹変したことにユキは戸惑う。
やっぱり、自分の本意がどこからか伝わったのだろうか。

「俺、おまえのこと絶対好きにならない。だから時間の無駄だろ?」

シンは諭すように言った。
ユキがいないこの3日間、シンにとっては、本当に久しぶりの快適な日々だった。
いなくなって改めてわかる。ユキの存在は、自分にとってストレスでしかない。

シンはテラスから指摘されたことを、この3日間考えていた。
自分が好意に対して優しいという指摘。
ユキのことが嫌いではないという指摘。
そして、本当に付きまとわれたくないのであれば、きちんと断れば良いという意見。

好意に対して、果たして自分は本当に優しいのだろうか。
正直、第三寮に来て、異性と接して、女の子からの好意を嬉しいと感じたことはない。
理解不能。一方的な想いをぶつけられるのは、正直しんどい。
だから、邪険にしてきた。

邪険にすれば、好意を示してきた異性は、まるで波が引くように去っていった。
しかし、ユキはしつこく食い下がる。
自分が好意に対して優しいかどうかの問題ではないレベルで付きまとってくる。

テラスは本当に嫌ならば、もっと本気で避けるはずだとも言った。
確かに、自分の中途半端さを反省しなければならない部分もあった。
ユキは鬱陶しいが、それを避けるために、自分の生活に規制をつけようとは思わなかった。
テラスの指摘通り、本当に嫌いだったら、部屋に閉じこもっていたかもしれない。

しかし、この3日間はあまりにも快適過ぎた。
自分はやはり、この女の子を受け入れることはできないと、シンは強く思った。
それならば、テラスが言うように言葉で伝える必要があるだろう。
だから率直に伝えたのだ。
言葉を選ぶ余裕はなかった。
言葉を発してから、あまりにも強い言い方でユキを傷つけるのではないかと思い、少しだけ心が痛むシン。