「なに?どうしたの?もしかして、また何か不安になった?」
テラスはもう言葉が足りないという理由で、アンセムを不安にさせたくなかった。
だから、言葉を惜しむつもりはない。
「いや…」
アンセムはテラスを見つめた。
「オレも、皆に感謝しなければと思ったよ」
そうだ。
自分だって、テラスを手に入れるために、人を傷つけ、そして人に助けられた。
自分一人だけの力だと思うのは、実はなんて独りよがりで傲慢な考えだろうか。
アンセムはテラスに口付けをした。
目を閉じてテラスは受け入れる。
優しい優しいキス。
気持ちが通じ合うキス。
この気持ちを、ずっと忘れずにいよう。
「ん!?」
アンセムの手があらぬところに触れて、テラスはロマンチックな気持ちから一気に現実に引き戻される。
反射的に逃げようとしたが、唇が一瞬離れただけで、アンセムの片手で顔を包まれて再びキスをされた。
そして、舌が入ってくる。
アンセムの手は、いきなりテラスの一番敏感な部分を刺激し始めた。
「んん!!」
テラスは両手を使って何とかアンセムの顔を引き剥がす。
「あ…!」
それでもアンセムの手は止まらない。
「ちょ、ちょちょっと!まさか!」
「やっぱりこれから再チャレンジだ」
「いや、待って」
「ダメ」
仕方ないじゃないか。
あんなに嬉しいことを、最高の笑顔で、しかもお互い全裸の状態で言われたら、もうこうなるに決まってる。
アンセムはキスでテラスの口を塞いだ。
幸せを噛み締めながら。



