超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「おいで」

そう言われても動けないテラス。
差し出された手の上に、なんとか自分の手を乗せた。
そっと手を引かれて、ベッドに膝を突く。
緊張と恥ずかしさで、アンセムの顔を見れなかった。

「恐い?」

「え!う~ん…ちょっとだけ」

「優しくする」

「………」

何を言われても全部恥ずかしい。
アンセムが近づいてくる。
そして再び長いキスをされた。
そのままベッドにゆっくりと倒される。
自分の手にアンセムの手が重なった。
唇が離れ、見つめられる。
至近距離に耐えられず、テラスはさっと目を逸らした。
その首筋に、アンセムは唇を押し当てる。

「わっ…!」

ギュッと目をつぶるテラス。
アンセムはそのまま首筋に吸い付いた。

「あ…」

ゾクゾクとそこから電流が走ったように感じて、テラスは思わず小さく声を漏らす。
チュッチュと刺激を与えられ、テラスは口をきゅっと閉じて、声が出ないように耐えた。
アンセムの手がテラスの服にかかる。

「あ、あのっ!」

テラスは半ば反射的にアンセムに声をかけた。

「どうした?」

丁寧に聞き返してくれるアンセム。

「このまま!?」

(こういうときは身奇麗にしなければ!)

心の準備が追いつかないテラス。

「ダメ?」

「え!?」

「オレはさっきシャワー浴びたばかりだよ」

「私、もう2時間くらい経っちゃってる!」

「そんなこと気にしない。そのままでいい」

アンセムは優しくテラスの頬に触れた。
いつもと違う強い眼差しを向けられ、テラスは逆らえなくなる。
それを肯定と受け取って、アンセムは再びキスをした。
ゆっくりと、たっぷりと。

テラスは自分の体の変化を感じた。
キスだけなのに、体がふわふわと宙に浮いたようだ。
そして熱い。