「ちなみに、就任する寮も、すでに決まっている」
「ああ、そうなんですか」
「第3グループ、おまえらの寮だ」
「え!?」
さすがに今度は驚くアンセム。
カイは満足そうに笑った。
「どうせやるなら、ここにしようと思った。
アンセムとテラスは卒寮しているだろうが、シンとナミルはまだいるな。それにおまえが知らない常連も第3グループには結構いるんだぞ」
「悪趣味ですね」
「はっはっは。何とでも言ってくれ」
アンセムは表情を引き締めた。
「色々と答えていただいてありがとうございました」
しっかりとカイに頭を下げる。
「もう少しだけ、時間をください」
「ああ。構わない。答えは寮長面接で言ってくれればいいぞ」
「はい」
「さて」
カイは席を立った。
「せっかくだから、ついでにまた手伝ってくれ」
「せっかくだからって、何がですか」
「細かいことは気にするな」
そう言って、カイは置くから台車をひいてきた。
上にはたくさんの本が乗っている。
「これを蔵書室に返しておいてくれ」
軽く言うが、かなりの量がある。
「はいはい…」
アンセムは諦めて引き受けるのだった。



