超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「テラス、来てくれたのか?」

走り寄りながらアンセムが声をかける。

「うん…。こんにちは」

テラスは着慣れない服装をしているだけで、なにやら恥ずかしい。

「オレに会いに、だよね」

一応確認するアンセム。
テラスはコクリと頷く。

「その格好も、オレのため?」

「変?変かな?」

「いや、すごく可愛い」

思い切り優しい笑顔でストレートに褒められて、テラスは絶句した。

「悪い、オレ用ができた」

少し離れた場所で待っていた仲間達に伝え、アンセムはテラスと手を繋いで歩き出した。

「どこ行くの?」

「どこでも」

その様子を見ていたエイールは更に驚くのだった。

「もしかして、あいつら付き合ってんのか?
は~へ~。意外な組み合わせだな」