超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「どうしてしないんですか?」

「なんでそんなこと聞くの?」

「理解不能だからです」

「こういうやりとり、前もあったよね?」

「そうですね。でもあの時と状況は違うでしょう?」

「そうかなぁ…」

ナミルはテラスを見ているとイライラした。

「私、アンセムさんとセックスしたことあるんですよ」

「え…」

ナミルの言葉にテラスは硬直した。

「もちろん、テラスさんとアンセムさが付き合うよりずっと前です。最初の噂が出るよりも結構前ですから」

「……それがなに?」

「アンセムさんは、私の初めての男性なんです」

「………」

「私から頼んでしてもらいました」

「あの、この話聞かなきゃいけないの?」

テラスの問にナミルは答えずに肩をすくめ、構わず話し続けた。

「アンセムさん、とっても上手なんですよ。有名な話だから、テラスさんも知ってるかと思いますけど」

テラスはナミルから視線を外し、本探しに集中しようとした。

「キスはとろけるようだし、体中触れられるところ全部気持ちいいし、舌はまるで別の生き物みたいに巧みに動くし、もう快感でどうにかなりそうでした」