超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

一方、アンセムは中央施設の食堂で昼食を食べていた。
ナミルとシンがあのまま最後までしてしまったのは想定外だった。
こんなことなら変に気を遣わず、構わずにさっさと出て行けば良かった。

シンに対しては怒りの感情しかない。
なんという節操のなさ。
部屋まで我慢しろ!
アンセムは更にシンが嫌いになった。

本当ならば、テラスと2人で楽しく食べていたはずの昼食。
1人では味気ない。

テラスの反応は予想通りだった。
自分と2人では気まずいだろうと思い、テラスに部屋に戻ると言われてすんなり了承した。

「はぁ…」

思わずため息が漏れるアンセム。
最近のテラスはスキンシップにも随分と慣れてきて、あともう少ししたら次のステップに進んでみようと思っていたのに、今日の出来事である。
きっと、またしばらくテラスは構えてしまうだろう。

アンセムはシンに呪いの感情すら抱いてしまいそうだった。
延々とあのときの声を聞かされて、さすがのアンセムも悶々としてしまう。
とにかく、テラスには今日の事を1日でも早く忘れてもらって、いつもの状態に戻ってほしい。
そう願うしかないアンセムだった。
可哀想な人である。