超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「私、変だわ…」

シンは何も言えず、ただ聞いている。

「嬉しいの」

「……は?」

思いも寄らないナミルの言葉に、シンは間の抜けた声を出した。

「なんでかな。こんな最低男、大嫌いなはずなのに、嬉しい」

何かを言わなければと思うのに、シンはただ口をパクパクさせるだけだ。

「ねえ、私のこと本当に好きなの?」

甘えるような瞳。
こんな顔は初めて見た。
シンはナミルに釘付けになった。

「さっき言ったじゃねーか…」

辛うじて言葉を発する。

「もう一度言って。もう一度聞きたいの」

「はぁ!?」

「シン、お願い」

ドキドキと心臓がうるさい。
まさか、こんな反応が返ってくるとは。

(どうしたらいい?どうしたら…?)

シンは完全にパニックだ。

「シン、言って」

またもや懇願され、シンはヤケになった。

「好きだ」

「誰が誰を?」

「馬鹿かおめーは!」

「馬鹿でもいいから」

「だから!俺が…ナミルを…」

どんどん声が小さくなるシン。
ナミルはじっとシンを見つめている。

「好きなんだよ」

ようやく最後の言葉が出る。

「ホント?」

「嘘ついてどーすんだ。っつーか、おめー何が言いたいんだよ!」

「嬉しい」

そしてナミルはシンに抱きついた。