超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

アイリもシンが一点を見ている事に気付き、振り向いてその先を確認する。

「あ、ナミルって子よね?」

思わず口に出た。
シンはその声に我に返り、何事もなかったかのように食事を続ける。
その動作はあまりにも不自然だった。

「なに?もしかしてシン君あの子のこと気になってるの?」

ニヤニヤしながらいきなり核心に迫るアイリ。

「ああん!?」

思いも寄らないことを言われ、シンは取り乱し、大きな声をあげた。

「んなわきゃねーだろが!」

「シン君ってわかりやすいのね~」

「何がだよ!」

「バレバレ?」

「だから、何がだよ!!」

「ナミルって子のこと、好きんでしょ?」

「は?おめー馬鹿か。どーしてそーなるんだ」

つまらなそうに話を切り上げようとしたシンだが、激しく動揺しうまくいかない。

「何?自分で気付いてないの?」

「おい、テラス、この女黙らせろ」

テラスに助けを求めてみたが、意味ありげな視線を向けられシンはたじろいだ。

「なんだよ、テラスまで」

「え?私何も言ってないよ」

「目が物語ってんだよ!」

「そうかな?」

「テラスも俺があの馬鹿女に気があると思ってるんじゃねーだろうな?」

「う~ん…」

食べるのを止めて考え込むテラス。

「悩むのかよっ!」

「シン君、認めなさい」

「うっせー!」

「アイリ、あんまり面白がったら可哀想だよ」

テラスがやっと助け舟を出す。

「は~い」

アイリはペロっと舌を出した。