超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「アンセムの禁欲生活もあとわずかかもね」

すっかり面白がっている。

「う~ん…」

「な~に?まだ決心つかないの?そのまま流れに乗っちゃえばいいだけなのに」

アイリは呆れた。

「まあ、無理に焦らせようとは思わないけど」

「焦るとろくなことないもんね」

「でも、よくそんなシチュエーションでアンセムが耐えたわね~!」

「悟りを開いたから?」

ぶっとアイリは噴き出した。

「あれは名言だったわよね!思い出しただけで笑えるわ」

「なに盛り上がってんだよ」

そこへシンが割り込んできた。

「シン、こんにちは~」

笑顔で挨拶するテラス。

「よ」

そう言ってシンはテラスの隣に座った。

「女同士の会話に入ってこないでよ」

文句を言つつ、アイリはあまり気にしていない様子だ。

「いーだろ別に。今日は色男いないのかよ」

「うん。研究日だって」

「俺たちは来週だよな」

「今度はどんなことやるんだろうね」

「なんだかすっかりお友達ね~」

テラスとシンを見てアイリが感想を口にした。

「どーゆー意味だよ」

「最初は単なる厄介者だったのにって意味」

「なにぃ!?」

「まあまあ…」

喧嘩腰の2人を宥めるテラス。