超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

テラスは自らアンセムに擦り寄った。
ピトッとくっついてみる。
また少しドキドキした。
でもあったかくて気持ち良い。

アンセムはテラスの腰に手を回し、そっとそっと抱き寄せた。

「あのっ、アンセム」

「ん?」

テラスの髪をいじる手を止めずにアンセムはテラスを見つめた。

「…好き…」

テラスは今の気持ちをそのまま言葉にした。

未だに不思議な感覚だ。
あれどわからなかった好きという気持ち。
今アンセムの側にいるだけで、ただただ好きという気持ちが溢れてくる。

「嬉しい。オレもテラスが好きだよ」

自分は今なんて幸せなんだろうか。
アンセムはテラスの言葉に感動していた。
その気持ちを伝えたくて、テラスを抱き寄せ触れるだけのキスをした。
テラスは拒否することもなく受け入れてくれる。
何度も何度も短いキスを繰り返した。

優しく繰り返されるキスに、テラスは幸せいっぱい満たされていた。
ずっとこうしていたい。
そんなことを思う。

じゃれ合うように続くキス。
どれくらいの時間が経っただろうか。
どちらからともなく、唇を離した。

「えへへ」

テラスははにかむ。
そしてアンセムの顔に触れた。

「大好き」

そしてほっぺを優しくつまんでみる。
次に鼻を触って、耳を触って、髪をいじって遊んだ。
アンセムはされるがままだ。
自分に触れてテラスがくつろいでくれることが嬉しかった。

2人はじゃれあって、ときにキスをし、抱き締め合って、ただそれだけの時間を過ごした。
幸せな幸せな時間だった。