超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「コーヒー飲まないの?」

グルグルと腕を回してからコーヒーに手をつけたテラスがアンセムに聞いた。

「飲むけど、もう少し休憩だ…」

「眠い?今日は帰ろうか?」

「眠いというか、とにかく疲れた」

「だね~」

テラスはアンセムをそっとしておくことにした。
自分も疲れていたし、ぼんやりしながらコーヒーに口をつける。
こんなとき、無理に話題を探さなくても良いくらい、2人の関係は安定していた。

「テラス」

だらんとベッドにうつ伏せのまま、アンセムは顔だけテラスに向けた。

「なに?」

「テラスもこっちで休まないか?」

「……………はい?」

「一緒にゴロゴロしよう」

柔らかな笑顔でテラスを誘うアンセム。

「どうしてベッド?」

「楽だから」

「………」

無言になってしまうテラス。

「おいで」

「疲れてるんなら帰るよ」

「疲れてるから、テラスとのんびりしたい」

「え~っと…」

さて、どうしようか。
テラスは悩んだ。
アンセムとのキスは随分と慣れた。
たまにはピタっとくっついてイチャイチャすることもある。

(でもベッドは…)

考えていることがそのまま顔に出るテラス。
アンセムは苦笑した。

「別に捕って食おうと思ってないから」

その表情を見てテラスは少し安心する。

「じゃあ、ちょっとだけ」

そう言って、とことことベッドに近づいた。
とりあえずベッドにちょこんと座るテラス。