超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

本を選んだ後、席について1冊ずつ読み始めた。

(難しい…)

少し読み進めただけで、さまざまな疑問が湧き上がる。
今までは、何がわからないのかすらわからなかったのだから、具体的な疑問点が出るだけでも成長なのだが。
とにかく、今授業で行っている分野の章を読み、わからないところに付箋を貼った。
これは、シンに教わったやりかただ。
一通り目を通して不明点を明確にし、それから1つずつ解決していく。

ところが、しばらくしてナミルの思考は停止した。
わからない。
自分ひとりでは到底理解できそうもない。

(どうしよう…)

ふと、アンセムに教えてもらおうかとナミルは思い立った。
部屋へ行ったり電話で約束を取り付けたりするのは行き過ぎだろうが、図書館や食堂で見かけたときに質問するのは問題ないだろう。

そう考えたら気持ちが明るくなった。
同時に、自分がまだアンセムを好きだと再確認する。

(この気持ち、いつ風化するのかな…)

ナミルが物思いに耽っていると、シンが図書館へ入ってきた。