超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

その後、ザキリオに誘われて一緒に食事をした。
付き合うことに関して何も言われなかったので、ナミルもその話には触れなかった。
それなりに会話は盛り上がり、それなりに楽しい時間を過ごせた。
答えを急かさないザキリオとの時間が快適だったナミルは、難しく考えずに誘われればそれに応じることにした。

生物学の授業には、段々ついていけなくなってきた。
シンに教えてもらった貯蓄分を使い果たし、しかも、今まで勉強に使っていた時間をパートナー探しに費やしているのだから、当然の結果だ。

(もう辞めちゃおうかな…)

そんなことを考えた。
就業科目は1科目以上選択すれば良い。
アンセムに近づくために生物学を増やしたが、最初に先行した美術だけで良いのではないか。
もともと勉強が嫌いで、それでも何とか頑張ってきたのはアンセムと親しくなりたかったからだ。
しかし、もうその必要はない。
ならば、辞めてしまえばいいのだ。

(でも…)

なぜか生物学を辞めることにためらうナミル。
以前の自分ならばあっさり辞めていただろう。

生物学は自分としてはかなり頑張って取り組んだと思う。
遅れて参加したため、追いつくのはとても大変だった。
必死に勉強してなんとか続けてきた。
すごく頑張ったからだろうか、生物学に未練があった。

とりあえず、今日は図書館へ行って遅れた部分を取り戻そう。
ナミルはそう決めた。
もう少しだけ生物学を頑張ってみよう。
それでも、どうしてもついていけなくなったら、そのときにまた考えよう。