超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

授業が終わり、テラス、シン、リリアは3人で昼食を採ることにした。
セイラスも誘ってみたが、予定が入っていると断られてしまった。
3人とも寮は同じなので、中央施設ではなく寮内の食堂へ移動した。
各々好きなものをトレイに乗せて、テーブルにつく。

「テラス、すっごい注目されてるわね」

目だけで周囲の様子を伺いながら、リリアが感想を述べた。

「やっぱり?」

「毎日こんな感じなの?」

「アンセムと一緒のときはもっとじゃないかなぁ。目立つから」

「はぁ~、大変ね~」

「うん。慣れないねぇ」

「ま、しょーがねーだろ」

カレーをぱくつきながらシンが言う。

「シンは冷たいのね」

リリアはパスタだ。

「は?あの色男と付き合えばどーなるかくらいテラスでもわかってたはずだろ?
自分で決めたんだから、しょーがなくね?」

テラスはサンドイッチをもぐもぐしながら頷く。
リリアはため息をついた。

「シンの言うことはもっともかもしれないけど。テラス、嫌がらせはまだあるの?」

「実害あるのはなくなったよ。聞こえるような嫌味はたまに言われるけど」

「付き合いを公にしたのが良かったのかしら?」

「そうかも」

「あの色男のラブラブ光線見たら、テラスに手を出したら殺されるって思うだろ、普通は」

「ぶっ!ラブラブ光線って」

リリアが噴き出した。

「リリアも見てんだろ?あの男、相当独占欲強いぜ、絶対」

「そうなの?」

「どうかな」

首をひねるテラス。

「わかんねーのかよ。俺何度も睨まれたぜ」

「それはシンが無神経だからでしょ」

突っ込みを入れたのはリリアだ。

「うっせ!」

などと言いつつも、笑顔のシン。
遠慮なく言い合えるのは嬉しいものだ。