超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「外見変えても中身はそのまんまだな」

「それは貶してる?」

「いや、褒めてる」

「うそだ」

「うそじゃねーよ。
女って男ですぐコロコロ変わるだろ。テラスは違うから、正直ホッとするぜ」

シンの脳裏にナミルの顔が浮かんだ。
そんなシンをまじまじと見るテラス。

「なにかあった?」

「なにかってなんだよ」

「だから何か」

「べっつにー!なんもねーよ」

慌てて脳裏に浮かんだナミルの顔をかき消すシン。
イライラする。

「そっか。ならいいんだけど」

テラスはあっさり引き下がる。

「テラスはどうなんだよ」

「なにが?」

「あの色男と」

「仲良くやってるよ」

「あっちの方もか?」

「出た。セクハラシン」

テラスは顔を歪めた。

「ちょっとシン、またテラスいじめてるの?」

そこへリリアがやってきた。

「おはよ~リリア」

「あ、今日は普通なのね」

「シンと同じ反応だね」

「そうなの?テラスの変身にみんな驚いてるからね。反響すごいみたいじゃない」

「うん。アイリがセレクトしたってことも知れ渡って、アイリにコーディネート頼む人も出てきてるんだよね」

「私もアイリに頼みたい!」

「頼んだら喜ぶと思うよ」

「シンも頼んだら?」

「は?なんで俺が」

突然リリアに話をふられて、シンは不機嫌に答えた。

「少しはモテるようになれるかもよ」

「げっげ~!メンドクセ!」

「アイリは男女両方やってるよ」

テラスも口添えする。

「いらねー」

そっぽを向いてしまうシン。
テラスとリリアは笑った。
憮然とした表情のシンだが、内心では会話を楽しんでいた。
やはり、生物学の仲間たちとの会話は楽しいのである。