超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

(割と根性あるじゃねーか)

シンは密かに感心していた。

指示した3冊は、シンにとっては難易度の低いものではあるが、
その分丁寧に解説が書かれており、とにかくページ数が多い。
それを、2日間で読み終えようとは、素直に驚いた。
気まぐれと暇つぶしで勉強を教え始めたシンだが、ナミルは思っていた以上に真面目に生物学に取り組み、あまりの飲み込みの悪さにシンが嫌味を言っても受け流しながら一生懸命食らいついてくる。
そして、確実に理解を深めていくのだ。

シンは今まで人に勉強を教えることなどしたことはなかった。
自分が勉強に向いている頭脳を持っている自覚のあるシンは、頭の悪い奴がどうして理解できないのかわからなかったし、自分なら1あればわかるからこそ、頭の悪い奴に丁寧に10伝えて教えることが面倒で仕方なかったのだ。
しかし、自分が教えることでナミルが少しずつレベルを上げていくというのは、なかなかの喜びであった。
どうすれば、あの馬鹿女にもわかるかを考えるのが楽しかったりもする。
シンは食事をしながら、明日どの順序で教えればナミルが飲み込みやすいか、段取りを考えるのだった。