超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「なんですか?何か付いてます?」

「少し立ち直ったのか?」

「え?」

「今まではタブーな話題だっただろう?見るのも聞くのも苦痛って感じだったぞ」

「あ…」

確かにそうかもしれない。
カイに指摘されてナミルは気付いた。
今まであの2人の話題は避け続けていたのに。

「ラブラブかどうかはわからんが、お互いの信頼関係は少しずつ強くなっているんじゃないか?よっぽどのことがない限り、このままゴールインだろうなぁ」

そう言って、カイはナミルの様子を伺った。

「そう…ですよね」

チクリとナミルの胸が痛む。
だけど、ズキズキとした痛みではない。

「少しは消化できてるようだなぁ」

「え?」

カイはニヤリと笑って本を渡した。

「もしかして、カイさん少しは私のこと気にかけてくれてます?」

「さぁ~」

スーっと目を逸らし、カイは書類を書き始めた。

「ありがとうございます」

ナミルは頭を下げた。
カイに認められた気がして嬉しかった。

(とにかく、この本を読まないと)

シンからは、わからないところはマークをつけて、とにかく読み終えろと言われていた。
ナミルは部屋へ戻り、ひたすら読書に打ち込むのだった。