「どうぞ」
アンセムに招き入れられ、テラスは部屋の中に入った。
本日2度目である。
いやいや、我ながら一度目はどうかしていた。
よくぞあんなことを言えたものだ。
2度目はすっかり冷静になってしまったテラスである。
「とりあえず、コーヒー入れようか」
「うん。手伝う」
2人で準備したコーヒーをテーブルに並べ、テラスはソファに座った。
アンセムはデスクの引き出しを開けて何かを取り出してから、テラスの隣に座る。
「手を出してくれるかな?」
「手?」
テラスは素直に片手を差し出した。
その手を両手で包み込むようにして、アンセムはそれを渡す。
「なに?」
「貰ってくれるかな?」
テラスは渡されたものを確認した。
「あっ!」
思わず声が出る。
「これって、この部屋の合鍵だよね?」
「ああ」
「こ、困るよ」
テラスは合鍵をアンセムに返そうとしたが、決して受け取ってもらえない。
「いつでも使っていいから」
「そんなこと言われても、困る」
「どうして?」
「だって、私の鍵は渡してあげられないもん」
焦るテラスを見て、アンセムは笑った。
「それはいいよ。テラスの鍵が欲しいわけじゃない。
いや、貰えるなら喜んで受け取るけどね」
「ええ!?あげないよ!」
「わかってるよ。テラスのはいいんだ。ただ、オレのは持っていてほしい」
「でも、使わないよ」
「ああ。持ってるだけでいいんだ」
「意味わかんないなぁ…。使わないんだから、持っていても仕方ないと思うけど」
テラスには合鍵を渡したがるアンセムをイマイチ理解できない。
アンセムに招き入れられ、テラスは部屋の中に入った。
本日2度目である。
いやいや、我ながら一度目はどうかしていた。
よくぞあんなことを言えたものだ。
2度目はすっかり冷静になってしまったテラスである。
「とりあえず、コーヒー入れようか」
「うん。手伝う」
2人で準備したコーヒーをテーブルに並べ、テラスはソファに座った。
アンセムはデスクの引き出しを開けて何かを取り出してから、テラスの隣に座る。
「手を出してくれるかな?」
「手?」
テラスは素直に片手を差し出した。
その手を両手で包み込むようにして、アンセムはそれを渡す。
「なに?」
「貰ってくれるかな?」
テラスは渡されたものを確認した。
「あっ!」
思わず声が出る。
「これって、この部屋の合鍵だよね?」
「ああ」
「こ、困るよ」
テラスは合鍵をアンセムに返そうとしたが、決して受け取ってもらえない。
「いつでも使っていいから」
「そんなこと言われても、困る」
「どうして?」
「だって、私の鍵は渡してあげられないもん」
焦るテラスを見て、アンセムは笑った。
「それはいいよ。テラスの鍵が欲しいわけじゃない。
いや、貰えるなら喜んで受け取るけどね」
「ええ!?あげないよ!」
「わかってるよ。テラスのはいいんだ。ただ、オレのは持っていてほしい」
「でも、使わないよ」
「ああ。持ってるだけでいいんだ」
「意味わかんないなぁ…。使わないんだから、持っていても仕方ないと思うけど」
テラスには合鍵を渡したがるアンセムをイマイチ理解できない。



