超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「綺麗…か。テラスはどうしてオレを好きになってくれたんだ?」

そう言えば、具体的に聞いたことはなかった。

「う~~~ん…。難しい質問だな」

テラスは以前シンから「なぜ色男を好きになったのか」と問われたことを思い出す。
そのときの答えは、アンセムにそのまま伝えてもわかり辛いような気もする。
しばらく無言で考え込んでしまうテラス。

「もういいよ…。結果オーライだから」

あまりに長い時間テラスが考え込んでしまい、アンセムは答えを諦めた。

「そうだね。経過より結果だよね」

テラスはにっこり頷いた。

「そうだ。テラス、この後少しオレの部屋に寄らないか?」

「え?!」

固まるテラス。

「いや、そういうことを求めるつもりはないから安心してくれ。逃げられるのはもうごめんだよ」

テラスの反応に、アンセムはそれでも少しだけ落ち込む。

「渡したいものがあるんだ」

「私に?」

「ああ」

「それって何?」

「いや、ここじゃなんだから」

「気になるなぁ」

「来ればわかるよ」

「うん。じゃあ行く」

「よし、じゃあ行こう」

食事を終えた2人は食器を片付けると、アンセムの部屋へ向かった。