超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

アンセムはテラスの部屋まで走った。
流石にこれには頭にきた。
なんと酷い仕打ちだろうか。
これは、前回の仕返しか?
テラスがそんなことを考えるはずがないとわかっていても、メラメラと怒りが湧き起こる。
まぁ、怒って当然のことをされたわけだが。

「テラス!」

テラスの部屋に辿りつき、ドンドンと戸を叩く。
廊下を人が歩いていようが、注目されようが、そんなことはどうでも良かった。

「いないのか?!」

しばらく粘ったが、反応はない。
ということは、アイリの部屋か?
今度はアイリの部屋まで走った。
テラスとアイリの部屋はそう離れておらず、すぐに辿りつく。
アンセムは戸を叩いた。

「は~い」

アイリが出てきた。
そして、驚きもせずに、

「やっぱりね。テラスいるわよ」

と部屋の奥を指差した。

「少しお邪魔するよ」

「どーぞ。ご自由に」

アンセムが中に入ると、テラスは部屋の隅っこに避難していた。

「テラス!」

「ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」

カーテンにしがみついて、ひたすら謝るテラス。

「アンセム、連れてっていいから」

「ちょ、ちょっと!」

テラス大慌て。

「事情は聞いたわ。こんな酷い女、無理矢理やっちゃってもいいわよ」

「アイリ、なんてこと言うの!」

テラスは半泣きである。

「テラスはそれだけ酷いことしてるの!」

アイリは一喝した。

「だって…」

「だってじゃないでしょ!」