超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

一方、テラスはアイリの部屋まで走っていた。
一度冷静になると、もう恐いのと恥ずかしいのとで逃げ出したくなり…。
そして実際に逃げ出したのである。
もちろん、アンセムに対して申し訳ない気持ちはいっぱいあったが、仕方ない。

アンセムがシャワー室から出てきたら、自分もアンセムの部屋でシャワーを浴びて、で、お互い裸になって、そして、そして…。

(無理!!!)

自分はなにを口走ってしまったのか。
後でひたすら謝ろう。
とりあえず、テラスはアンセムの部屋を飛び出した。
走って走って、アイリの部屋へ辿りつく。
ドアをノックすると、アイリがひょっこり顔を出した。

「テラス!」

そして驚く。

「なによ、随分早いじゃない。アンセムとはどうなったの?」

「とりあえず、中入れて」

「いいわよ。話し聞かせてよ。仲直りできたんじゃないの?」

と言いつつテラスを迎え入れるアイリ。

「うん、それはできたんだけど…」

「良かったじゃない」

嬉しい報告にアイリは笑顔になった。

「でも、逃げてきちゃった。えへ」

「は?」